日本政府が巡行ミサイルの導入を検討している背景とその解説

日本政府が巡航ミサイル配備を検討しているとのニュースが出てきました。

日本は人工衛星を打ち上げる技術を持っているので、弾道ミサイルを作ろうと思えばすぐに作れるとは言われていました。

しかしながら、ついに巡航ミサイル導入の計画段階まで進んでしまいました。

 

ミサイル導入検討の背景

日本の自衛隊は専守防衛を信念とし、先制攻撃を仕掛けることができません。

そのため、イージス艦を導入した時にも、飛距離が長く他国が攻撃圏内に入っていしまう巡航ミサイルは外して導入されました。

潜水艦にも巡航ミサイルは積載されていません。

 

ところが、防衛力・抑止力強化のため、他国を直接射程に収める必要性が増してきました。

 

過去に巡航ミサイル導入検討されたことがある

2004年と2009年に導入が検討されました。

陸上自衛隊は、中期防衛力整備計画の原案に巡航ミサイル導入を盛り込み政府に提案しました。

しかしながら、公明党の反対により、実現しませんでした。

 

これは、離島防衛のための導入検討だったようです。

例えば、沖縄の基地から尖閣諸島へは、現在の自衛隊のミサイルでは飛距離が足らず届きません。

中国等が攻め込んできたときに、巡航ミサイルで攻撃することができれば対応速度の観点からも、離島防衛がしやすくなります。

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弾道ミサイルは導入決定済み

2013年、防衛省は短距離弾道ミサイルの開発検討を始めました。

最大約500キロの射程で、沖縄本島から尖閣諸島を攻撃可能範囲に収めることで離島侵攻への抑止力を高める目的でした。

なぜ、巡航ミサイルより弾道ミサイルが先に計画されたのかは、ミサイルの性質によります。

 

 

弾道ミサイルと巡航ミサイルの違い

巡航ミサイルは時速800キロ程度で大気圏内を飛ぶミサイルです。

簡単に表現すると、爆弾のついた無人飛行機です。

 

弾道ミサイルは、大気圏外まで飛び出してから落下してきます。

爆弾のついた無人スペースシャトルをイメージするといいでしょう。

着弾時の速度は、時速10000キロにもなるそうです。

 

2013年の検討段階では、その速度差から生じる発射と着弾のタイムラグの少ない弾道ミサイルが優位になったようです。

 

トマホーク巡航ミサイル

トマホーク巡航ミサイルとは、米海軍のイージス艦に積載されている巡航ミサイルです。

価格は一発あたり一億円。射程距離は最大3000キロ。

攻撃力は搭載する弾頭にもよりますが、一発で戦艦を先頭不能にするくらいだそうです。

 

飛距離が3000キロというと日本列島くらい。東京から平壌が射程に入るくらい。と大陸間攻撃も可能な兵器になります。

北朝鮮の核開発・ミサイル開発が新たな局面を迎え、半島有事の緊張が高まってきました。

北朝鮮に対する抑止力として、巡航ミサイルを持つことは効果的なはずです。

 

しかしながら、先週防衛を信念とする自衛隊として、他国を直接攻撃可能な兵器を持つことが世論で許されるのかどうか、これからが興味深いです。

 

 

 



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