皆さんは考えたことがあるだろうか?
この永遠の疑問について。
ハードとソフトってどちらのほうが大事なの?
今日は、卵が先か鶏が先か問題であるハードウェア・ソフトウェア論争に決着をつけたい。
ゲーム機の歴史

ゲーム機の歴史はハードウェアの進化の歴史である。
ゲームとしての売り物はソフトウェアであるが、ゲームソフトの質がハードに依存していることは一目瞭然である。
PS1よりもPS2、PS2よりもPS3、PS3よりもPS4のほうが、より高品質のゲームソフトを出すことができるのは明白だ。
メモリー容量、CPUの演算速度が進化することにより、ゲームソフトは新しい表現が可能になった。
2Dが3Dになり、VRになった。
より、リッチなソフト体験をしたければ、まずはそれに見合うハードウェアが必要なのである。
さらには、プログラミング技術について言えば、むしろ退化している。
昔の限れらたメモリにプログラムを圧縮して保存する技術は目を見張るものがあった。
しかし、今日のゲームではゲーム容量に占めるプログラムの割合は無に等しい。
ハードの進化によって、ソフトの技術が失われる例である。
自動車の進化

自動車がエンジンによって走る仕組みはもう何年も変わっていない。
エンジン内部で爆発を起こし、ピストンを動かし、タイヤに動力を伝えているだけである。
エンジン効率の進化は確かに素晴らしいが、根本的には何も進化はしていない。
一方で、自動車に搭載されているソフトウェアはどうだろうか?
例えば、最近の自動車は衝突防止機能が付いている。
車載カメラにより、前車や障害物との接近を感知し、自動ブレーキシステムが作動する。
カメラなんてものは、昔からあった。
携帯にカメラが付いたのは、1999年だ。
では、スバルの衝突防止システム・アイサイトが発売されたのはいつだろうか?
2008年に衝突軽減システムとしてのアイサイトが実用化された。
アイサイトVer2となり、衝突回避機能が搭載された5代目レガシィが発売されたのが2010年のことだ。
カメラ付携帯が発売されてから10年。ソフトウェアの画像認識能力の限界から安全に止まれる車を作るのにこれだけの時間がかかっている。
ハードウェアは進化しないが、ソフト面では進化し続けているのが自動車である。
これからは、車車間通信など、新しい機能が付いた車がどんどん出てくるだろう。
スマートフォンが爆発的に売れたのは?

スマートフォンが爆発的に売れたのは、そのカスタマイズ性による。
アイフォン発売当初に革新的だったのは、電話・オーディオプレーヤ・インターネット端末が一つになったことだった。
これは、もちろん大発明で、アイフォンを買うのに十分な理由となる人は多かったであろう。
しかし、アイフォンとアンドロイドが現状までの広がりを見せたのは、ソフトによって自由にカスタマイズできることにある。
電話をあまりしない人も、ゲームはするかもしれない。
音楽を聴かない人も、メールはするかもしれない。
ブラウザを使わない人も、アプリ使うかもしれない。
そう、ソフトによってどんな使い方も可能なのだ。
これは、ハードでは成しえないソフトが絶対に有利な点の例である。
ハードとソフト


ハードとソフトとはよく言われる。
ソフトとハードという言い方を聞いたことがあるだろうか?
私は未だかつて聞いたことがない。
これは、ハードのほうが優れているからだろうか?
この答えは単純である。
ハードが先にできて、ソフトは後からできた概念だからだ。
機械が発明されたころ、ソフトという概念はなかった。
すべての動きを機械的につなぐことによって実現していた。
そして、ソフトが発明された。画期的な発明であった。
では、ハードとソフトどちらが大事なのか?
そもそも、なぜソフトを使うのかといえば、ソフトを使うことによって拡張性や利便性が高まるからである。
ソフトを使うことが現状に最も適した方法であるという点を考慮すると、ソフトは非常に大事な要素となる。
一方で、ハードがなければ、ソフトは動かない。
ソフトがなくても大抵のことは機械的に動かすことができる。
この点から見るとハードのほうが大事だ。
ハードとソフト、お互いに持ちつ持たれつ依存しあっている。
どちらが優れていると判断を下すことはできないのだが、上記観点から、私はハードのほうが大事だと思いたい。
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